他人事ではない水没の被害
異常気象って言われても説得力がないくらい最近頻繁に降り出すゲリラ豪雨。最近の異常気象は日本ではなくて世界レベルで変異しているのが実感できます。車にとっても、異常気象による被害が多数見受けられます。
急に大粒の雹が降ってきて、ボディがボコボコになってしまう。黄砂がガンガンと吹いてきて、愛車のボディがザラザラになる。中でも深刻なのが水害ではないでしょうか?
もう他人事ではなくなってきているのが愛車の水没です。実際に車が水没してしまったら、どのような被害や故障が起こるのかを考えてみましょう。
少なからず私も水没車の修理をしたことがあります。その経験を踏まえてお伝えしたいと思います。
それではまず水没の状態を4段階に分けて考えてみましょう。
水没した車は上記の4つに大別できます。
結論から言うと1と2に関して言えば、年式や走行距離を加味した上で修理する価値はあると思います。
ですが、3と4の段階になると修理はかなり厳しい状態になってきます。
それではそれぞれにどのような修理が必要で、どの位の費用がかかるかを考えてみましょう。
車の室内までは水は入らなかったが室内ギリギリまで浸水した
車の室内までは水は入らなかったが、室内ギリギリまで浸水したケース。
この場合は比較的簡単に修理が可能だと思います。
おそらくエンジンも問題なくかかるでしょうし、目に見えたトラブルはでていないかもしれません。もしエンジンがかからないのであれば、多分マフラーに水がはいって排気ガスが詰まってしまい、吸気ができないといったところでしょうか?いずれにしろ簡単にリカバリーができます。
軽症な水没のこのケースですが、念を入れて整備をしてもらったほうがいいかもしれません。というのも、おそらく室内まで浸水していないということであっても、タイヤを支えているハブという部分にまで水を被っている状況です。
ハブにはベアリングという部品が使われているので、ベアリングが無事かどうかが心配です。ベアリングは回転部分に取り付けられている部品で、中にグリスが封入されています。通常はシールで密封されていますが、劣化されているベアリングはシールがヘタって、水の浸入を許すかもしれません。
そうすると後々にベアリングを交換しなければいけないという修理が必要になる可能性があります。
あと駆動系などに水が入っていることを想定して、最低でもエンジンオイル、ミッションオイル、デフオイルといったオイル類は交換したほうが無難だと言えます。駆動系には圧力を逃がす弁があり、そこから水がはいらないとも限りません。
高速で回転する部分が、オイル交換をケチったために異音を発生させてしまう。更には交換をしないといけないという事態になるのも避けたいです。
そしてブレーキですが、ディスクブレーキならさほど問題はありませんが、ドラムブレーキの内部に水が入ってしまうと厄介です。ドラムブレーキは密封されているので、水やゴミが入るのを嫌います。一度ブレーキは分解して点検してもらうのが必要です。
車の室内までは水は入らなかったが、室内ギリギリまで浸水したケースでは
1、オイル類は全て交換する
2、各ベアリングの状態をチェックする
3、ブレーキは分解点検する
このあたりがポイントになってきます。
費用としては、12ヶ月点検相当の点検を自動車屋さんにお願いしましょう。
この12ヶ月点検というのは、ベアリングの点検やブレーキの分解点検を基本料金に含みます。工賃として大体15000円前後です。
あとはオイル代が加算されるので、
| 工賃 | 部品代 | 合計 |
|---|---|---|
|
12ヶ月定期点検料金
10000〜15000円 |
エンジンオイル 5000〜1万円
ミッションオイル 3000〜1万円
デフオイル 2000〜3000円 |
2万〜3万8000円 |
このくらいの修理費用がかかってくるかと思います。一つ注意しないといけないのは、ベアリングはその時に問題がなくても、内部が水没の被害を受けていたら後に走行中にゴリゴリといった異音を発することが考えられるということ。
これは、時間が経ってこないと判断がつきません。ベアリングの交換は15000円〜50000円くらいかかります。車によっては非常に手間なのです。4輪あるので、ベアリングは4箇所使われています。
次に車の室内のシートの下の足元まで水没したケースを考えましょう
車の室内のシートの下の足元まで水没した
とうとう車の室内まで浸水してしまったケースを考えてみたいと思います。
室内のシートの下の足元まで水没したときはどのような故障が考えられ、またどのくらいの修理費用がかかってくるものか。
これは前述したオイル類の交換、ベアリングの点検、ブレーキの分解点検はもちろん必須項目です。この3つに加えて室内の作業が追加になってきます。
室内でどのような作業をするかというと、予算に合わせてですが、カーペットの交換とマットの交換。その他必要なパネル類の交換が追加になってくると考えられます。
車種によっては、サイドブレーキのレバーの近くに小さいコンピューターなどが備え付けられているケースもあります。ちょっと前の車になると、助手席に足元にエンジンを制御しているECUというコンピューターを備え付けている車もあります。
浸水した度合いがどの程度で、ECUにまで水がかかってしまったかどうかがポイントになってきます。
もしECUなどのコンピューターが浸水の被害に遭っていなくて無事であれば、マットやカーペットの交換、もしくは水洗いの清掃で済んできます。ですが、車の室内には、多数の配線が走っています。配線類はシートの下まで浸水したのであれば、その時になんでもなくても後にショートをしたりする可能性がでてきます。
これは、一概にどこでショートするとかそういう予想ができないので、原因不明のトラブルとして今後表面化する可能性を覚悟しないといけません。それか思い切ってワイヤリングハーネスと呼ばれる配線アッセンブリーを交換するかといったところですね。
不幸にもECUにまで浸水が認められたケースであれば、大事をとって交換するのをお勧めします。ですが新品ではかなり高額な部品になります。それこそ5万円〜10万円ほどをECUの部品代だけで覚悟しておいたほうがいいです。
ECUまで浸水して、もし交換しないで車を使い続けたらどうなるか?これこそ原因不明のトラブルの温床になります。急にエンジンが止まったり、警告灯が点灯したり、エンジンが吹けなくなることだって考えられます。
車の室内のシートの足元まで水没したケースでは
1、オイル類は全て交換する
2、各ベアリングの状態をチェックする
3、ブレーキは分解点検する
4、カーペットやマットやパネルを交換、もしくはクリーニングする
5、水浸しになった配線を交換する
6、ECUなどのコンピューターの浸水を点検する。必要であれば交換する
車種によって運命がわかれることになります。一番のポイントはやはりECUが無事かどうかという点でしょうね。
| 工賃 | 部品代 | 合計 |
|---|---|---|
|
1〜3の項目
1万〜1万5000円
カーペット、マット脱着工賃
1万5000円前後
ハーネス交換工賃
1万5000円前後
ECU交換工賃
5000円前後
|
1〜3の項目
1万〜2万3000円
カーペット、マット代金
5万円程度
ハーネス代
2万〜5万円前後
ECU代金
5万〜10万円 |
軽症なケース(ECU、配線の交換を除く)
8万5000円〜10万3000円
重症なケース
17万5000円〜27万3000円 |
もし予算がなくて、ECUにまで若干水が浸入していても交換をしない場合は、中古を手配すると修理代はかなり安く抑えられます。
水没などの水害にあった場合は、中古部品を積極的に活用しましょう。
ここまでの段階でもかなり修理代がかさんでくるのがわかりますね。
車の室内のシートの上まで浸水をした
さらに1段階水没が深刻なケースです。車の室内のシートの上まで浸水してしまったということ。
これは、はっきり言って修理するのすらあまりおすすめできない状況になってきています。車の室内のシートの下の足元まで水没したケースでも30万近く修理代がかかる可能性をお伝えしましたが、それを軽く上回ってきます。
シートの上までの浸水となれば、やはり室内にECUを備えている車に限って言えば、エンジンの脳みその役割でもあるECUが壊れている可能性は間違いないでしょう。
さらに、シートも全て交換しないといけません。シートは、中にスプリングなどが入っているため、洗浄して乾燥させてもスプリングが錆びて、後に折損する可能性もでてきます。
それだけではなくて、ドアの内部にまで水が入っているということになるので、パワーウインドウ系統、スピーカー系統も壊れている可能性も捨てきれませんし、オートエアコンなどのコントローラーも心配になってきます。ヒューズボックスはおそらく全滅だろうし、車としての機能の大半が失われている状態になっているんじゃないでしょうか
ここまで来ると本当に修理するの?というレベルになってきます。
自分のお客さんであれば、車両保険をつけている人になら買い替えを間違いなく進めるでしょう。
車の室内のシート上まで浸水をしたケースの修理項目は
1、オイル類は全て交換する
2、各ベアリングの状態をチェックする
3、ブレーキは分解点検する
4、カーペットやマットやパネルを交換、もしくはクリーニングする
5、水浸しになった配線を交換する
6、ECUなどのコンピューターを交換する
7、シートを全て洗浄もしくは交換する
8、各パワーウインドウモーター、スピーカーを交換
9、浸水した部位によって必要な部品を交換する
と、ここまでくるとかなり大まかな修理メニューになってきます。全て車種によって変わってくると言えます。
| 工賃 | 部品代 | 合計 |
|---|---|---|
|
1〜6の項目
5万円
シート類の脱着工賃
15000円程度
パワーウインドウ系統の修理工賃
5万円
スピーカー交換工賃
1万円(パワーウインドウ作業に付随)
その他必要な修理
5万程度
|
1〜6の項目
22万3000円
シート全ての交換
10万〜40万
パワーウインドウモーター交換
4万〜10万
スピーカー類
4万〜10万
その他の修理部品
5万円〜10万円 |
62万8000円〜109万8000円 |
このくらいの修理になってくると、高級車であれば軽く100万円を超えてくることが想像できます。
高級車のシートは電動でリクライニングなどが可能で、革張りなどかなりお金がかかっている部品だからです。
もしかしたら100万円なんかでは足りないくらいかも知れないですね。かなり大雑把な計算になってしまっていますが、もはやシートの上まで浸水してしまったら修理は困難であるという認識に切り替えたほうがいいです。
完全に車が水没してしまった
完全に車が水没してしまったケースです。
結論から言うと、8割以上の部品を全て交換しないといけません。
交換しなくても住む部品というのは、脱着できて洗浄すればOKな程度のパネル類。ガラス類のみです。あとは全て交換になります。当然エンジンもミッションも駄目になっています。ここまで水没してしまうと、全部バラバラにしてレストアをする領域に入ってきてしまいます。
エンジンは新品で50万円近くします。高性能なエンジンになるとゆうに100万円を超えてきます。もし修理するとなると、ミッション付きの中古エンジンに載せ替えるのが一番現実的な話になってきます。
おそらく、修理費用は新車で購入できる費用を超えると考えられます。どうして新車よりも高くなってしまうのかというと、それは工賃がかかってくるからです。全てを分解して組み立てるということになります。それにボディやガラス以外の全ての部品。考えられない手間と費用がかかってくるのです。
あえて費用等を詳しく見積もりせんが
車のボディとガラス、洗浄できるパネル以外の部品は全て交換の対象になる
修理費用は新車費用を上回ることが起こり得る
このような結果になってくると推測できます。はっきり言って修理はオススメしません。
それだけの修理費用をかけるのであれば、新車でおなじ車を買ったほうが絶対いいと言い切れます。
希少価値の高い、クラシックカーなどを復元させるためなら事情はわかりますが、通常のオーナーカーであれば修理は諦めたほうがいいです。冷たい言い方ですが、新車を買ったほうがいいんです。
水没車の処分には
もし、不幸にも愛車が水没の被害にあってしまったら、上記の説明で直すか処分するかを考えてください。
水没は程度によりけりになってきます。車が事故とかではなくて自然災害で使えなくなってしまうというところも、何だかやるせなさを感じてしまいます。
では、水没した車を修理が不能と結論づけたとき、処分をどうするか?
一番手っ取り早いのは、いつもお世話になっている車屋さんにお願いするということ。このケースの場合は、もしかしたら処分料金もとられるかもしれません。新しい車に買い換えるときは、処分代金はなしで廃車にしてくれるでしょう。
ですが、あまり知られていませんが水没した車を買い取ってくれる会社もあります。もし、処分代がかかってしまうといわれたら一度買取査定をしてもらうのがいいです。
処分代金を取られるところが、買い取ってくれるということになったら嬉しいですからね。
以下、オススメの会社です。
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結構高額で買い取ってくれる業者で、HPに買取の例が出ていますがこんなに損傷しているのにこんなに高い査定をつけているということがわかりやすいです。
一度査定をしてもらう価値は多いにあると思います。 |
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『事故をしてしまって、修理をするにもお金がかかる、 |
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水没車も今や買い取ってくれるのです。是非廃車にする前に一度無料査定を利用してみてください。

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